でぃふぁいんどの空間

京都の大学生による戯言

カジノバーでポーカートーナメントに出た話

最後までオンラインカジノの広告は出ないので安心してお読みいただけます。

僕の最近の脳内はこんな感じでした。

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暇さえあればポーカーチェイスで遊んでいたおかげでランクもダイヤになりました。

 

こうなると当然リアルで打つのにも興味がわいてくるわけですが、日本で金をかけてポーカーをすると賭博罪で手が後ろに回ってしまいます。どうしたものか……

 

そこで、見つけたのがカジノバーでした。様々な定義がありますが、カジノバーとは換金できないチップを用いて、ポーカーやバカラブラックジャックといったカジノゲームをお酒を嗜みながら楽しめる店です。

 

昨日はそこでポーカーのトーナメントに参加してきました。

 

1.入店

ネットで調べて最もコスパがよさそうだった京都の某店に入店。店員さんに初入店であることを告げると、やりたいゲームを聞かれたのでポーカーと答えると、トーナメントの参加手続きをしてくれました。ちなみに入場料は1000円でゲーム中は酒類を含むドリンクが飲み放題(!)でした。早速ジントニックを注文しました。

トーナメントの参加費は2000円であり、20000点分のチップを受け取り席決めのくじを引き、ゲームが始まりました。

 

2.何とか生き残る

16時開始で、最初は4人ぐらいしかいませんでしたが、30分ほど経つと人が集まりはじめ、9人テーブルが埋まったので席移動となりました。

ポーカーの方は、結構タイトな打ち筋(VPIP 16%程度を意識)で大きな手もあまり入らなかったので原点付近をウロチョロしていました。すると、UTG+2からKKが入りました。もちろん2.5bbオープンレイズ。そこでなんとSBが3betを返してきました。ブラインドも1000-2000と高くなってきていたので、AAだけは勘弁と思いながらついにあの言葉を口にしました。

 

「オールイン」

 

オンラインの方ではクリックするだけですが、自分で発声するのはなかなか独特の緊張感があってよいです。お相手は少し悩んでコール。相手はAKをショウ。ヨシッッ

ボードにAは落ちず、無事ダブルアップに成功しました。

 

開始から1時間ほどで休憩となり、僕はアドオンを選択しました。アドオンとはトーナメント中の所定のタイミングにおいてお金を払うことで持ち点を追加できる制度です。本トーナメントでは1000円で15000点を追加できました。

 

なお、このトーナメントではこの休憩時間まではリエントリが無制限に認められてました。リエントリとはトーナメント中に持ち点が0となったときにお金を払うことで初期持ち点から再スタートできる制度のことです。隣のおじさんはリエントリ後即オールインで飛び、さらにリエントリという可哀そうなことになっていました。

 

とりあえず、リエントリすることなく休憩時間まで生き延びました。

 

3.オールインそしてオールイン

ポーカートーナメントにおいては持ち点とブラインドの差が小さくなると幅広いハンドでのオールインが正当化されることが知られています。

 

※参考図書(今回読んでてよかったと強く思った)

 

 

かなりタイトに打っていたのでテーブルイメージを利用して軽率にオールインする戦術に変更。何度かスチールを成功させました。

 

そして、ブラインドも2000-4000となったタイミングでBTNからJTsでオープンレイズオールイン。するとBBのおじさんが54sを表にした状態で笑いながら、

「○○さん(横のおじさん)だったら余裕でコールなんだけど、お兄さん結構堅いからキツイなあ」

少なくともまだテーブルイメージは生きていそうでした。しかし、勝率はこちらが6割なのでここはコールでいい。するとおじさんは

「まあここは行かなあかんよね…… コール!!」

ヨシヨシ。

 

するとフロップで4が2枚落ちました。

 

なんでや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ポーカーは神ゲーです!!!!!!!!!(神に愛されたものが勝つという意)

 

その後は2部のトーナメントにも参加し、そこではA8sでKKにオールイン勝負で勝つ(32%)などのラッキーもあったので結構長くプレイできましたが最後はAKo(ぼく) vs AQs vs 85o (44% vs 27% vs 29%)の3wayオールインポットを落として散りました。

 

4.ライブポーカー特有のあれこれ

散々ポーカーチェイスで遊んでいたのでルールの把握はできていたし、麻雀と違って点数計算にそこまで複雑性はないのでそういった点での問題はありませんでした。

しかし、所作には結構問題がありました。実際のやらかしは以下です。

 

・ブラインド800-1600で3bb強にオープンレイズしようとして5000点チップを一枚無言で置いたが、コールとみなされた

高額チップの1枚出しは無言だとコールであるとみなされます。しっかり「レイズ」もしくは「5000」などの発声が必要です。予習はしてたので頭ではわかっていたのですが無意識でやってしまいました。

 

参考(TDAルール2019)

41:  Methods of Calling
Standard and acceptable forms of calling include: A) saying “call”; B) pushing out chips equal to a call; C) silently pushing out an overchip; or D) silently pushing out multiple chips equal to a call under the multi-chip rule (Rule 45). Silently betting chip(s) relatively tiny to the bet (ex: blinds 2k-4k. A bets 50k, B then silently puts out one 1k chip) is non-standard, strongly discouraged, subject to penalty, and will be interpreted at TDs discretion, including being ruled a full call. 

 

・無意識のうちに机を叩く動きをしてしまいチェックとみなされた

かなり悩ましいハンドであったので、長考しているときに無意識に指先が動いてしまい机を叩いてしまいました。CBを打つべき場面でもあったのでかなり痛かったです。案の定、相手から1pot betが飛んできて降りざるを得ませんでした。

 

参考(TDAルール2019)

3:  Official Terminology and Gestures
Official betting terms are simple, unmistakable, time-honored declarations like bet, raise, call, fold, check, all-in, complete, and pot (pot-limit only). Regional terms may also meet this test. Also, players must use gestures with caution when facing action; tapping the table is a check. It is the responsibility of players to make their intentions clear: using non-standard terms or gestures is at player’s risk and may result in a ruling other than what the player intended. See also Rules 2 & 42.

 

 

・「オールイン」と発声しながらカードを前に押し出してしまったのでフォールドと誤解されてしまった

オールインの発声ののちに、気持ちが前に出てしまったので(?)、無意識のうちにカードを裏向きのまま少し前に出してしまい、テーブルに引かれた白線を超えてしまいました。発声が優先するとのことでオールインは有効との裁定をいただきましたが、よくはないので気を付けます。

 

参考(TDAルール2019)※長いので読み飛ばしてもよいです

51: Binding Declarations / Undercalls in Turn
A: General verbal declarations in turn (such as “call” or “raise”) commit a player to the full current action. 

(後略)

上記ルールでは「オールイン」の発声があるのでこれはプレイヤーを拘束するものととれる。しかし、58項では

58:  Non-Standard Folds

Any time before the end of the final betting round, folding in turn if there’s no bet to you (ex: facing a check or first to act post-flop) or folding out of turn are binding folds subject to penalty. See also 15-B.

順番でなくてもフォールドアクションを行うことは拘束力のあるフォールドとされる。

 

実際は以下の付録ルール40-Aによりオールインが認められると考えられる。

Rule 40-A: Methods of Betting, Unclear or Contradictory Bets.

“In unclear situations or where verbal and chips are contradictory, the TD will determine the bet based on the circumstances and Rule 1”.

Rule1とはざっくり言えば、細かいルールよりも常識的で公正な裁定が優先することがあるよ!という感じのものである。今回の場合だと、僕はオールインを明確に発声しているし、カードを投げるアクションをしているわけではなくフォールドの意思は取れないと考えるのが普通なのでオールインは有効と考えられる。

 

5.月2ならいいかな

結局トーナメントに2回参加して6時間ほど遊びました。6000円ぐらい使ったので大学生の身分では月1~2が限度な気がします。次はバイトの給料が入ったら行きますかね。