これの続きです。
後編の「まごころを、君に」について書こうと考えて、数日悩みましたが、やはりまとまらないので、シンジの内面世界については飛ばして、人類がLCL化していく場面から書くことにした。
5、人類補完
シンジのデストルドーによって、個体生命のATフィールドが崩壊し、一体化が始まります。
一体化するときに、その人が自我を失いやすい対象、すなわち思い人の幻影が見えるのですが、それがエモーーーーーーい!!
冬月にはユイが見えます。人の嫁なんだけどね。
各オペレータもそれぞれ特色が見えます。まず、日向。ミサトが見えます。圧倒的社内恋愛。ミサトの方はずっと加持を追いかけているので残念ながら日向のことは眼中にありません。圧倒的片思い、無念。
次に、青葉。レイの群れに囲まれ、おびえながら一体化します。(これはロリコン)
ではなく、思い人と呼べる人がいなかったんでしょう。本編でギターが趣味であるような様子でしたし、恋愛がなくとも充実していたのでしょう。なんでこんな悲惨な最期
最後に、伊吹。リツコが見えます。圧倒的社内恋愛Part2。そして圧倒的百合。単に職場の先輩後輩という関係なら一体化願望は抱かないはずですから、これは確実に百合です。(迫真)しかも、(幻影の)リツコがキーボードで打ち込んだのは" I NEED YOU" 本作のテーマでもあります。リツコはすでに死んでいるのでこれを打ち込んだのは伊吹自身もしくはこのシーン自体伊吹の妄想です。先輩に対して必要とされたいと強く願うタイプの百合です!!!エモい!!!!!!!!
ゲンドウは最終的にエヴァ初号機に噛み殺されるイメージを選択します。エヴァは言わばユイとシンジの複合体ですから、これはゲンドウなりの贖罪といえます。自らを父である資格はないと自覚した故の行動だと考えるととても悲しい。
6、シンジの自立
シンジは「他人が存在するがそれに傷つけられる可能性のある世界」か「他人のいない世界」の選択を強いられます。
しかしシンジは他人の存在を認める一大決心をします。そこで母からの自立に成功します。これがアスカとの違いでもあります。
7、「気持ち悪い」
そうして現実に引き戻されたシンジの隣にはアスカがいます。そこでシンジはアスカの首を絞めます。一見不可解ですが、これはシンジの他人への恐怖が再起したと考えてよいと思います。しかし、アスカは抵抗せず、シンジは自分のしようとしていることに気づき泣きます。そしてアスカがシンジの頬をなで「気持ち悪い」と言って終劇。
ここは解釈が分かれますが、私の解釈を述べると、他人の存在を認めたはずのシンジがさっそくその他人に暴力性を発揮して、勝手に自責の念に駆られて泣くという不合理さ(この行為は結局物語序盤の自慰と大差ない)に対して発せられたと思います。
とはいえこのセリフはアドリブという説もあるし何とも言えない
とりあえずこんなもんかなあ。まとめるのって本当に難しい。
見てない人は一回でも見てほしい。ただ合わない人には合わない。
ちなみに私も人類補完計画が始まったらおびえながらレイに囲まれて死にそうなので、思い人を見つけなければなりません。