でぃふぁいんどの空間

京都の大学生による戯言

例の卵の実験の私見に関する話

科学とは何ぞや。

 タイトルの例の実験とはツイッターで話題になってる、卵に罵声を浴びせるか、感謝の言葉を浴びせるかで数日後の腐敗具合に有意な差が出るというものです。

この実験の問題点については多くの人が述べています。ということで私も便乗します。(ツイ主を批判する意思はありません。むしろ、色んな人の意見を受け入れて条件を訂正してもう一度実験してほしい。)

 

1、実験手法の問題

圧倒的な個数の少なさ。せめて1パックくらいはしてほしい。

「ありがとう」「感謝します」と人間にとって言葉が一緒でも毎回同じ発声ではない。スピーカとかを使ったほうがよさそう。

密閉状態の疑わしさ。せめて新品のタッパーとかを用いたほうがよさそう。

 

2、心理的問題

まず何を明らかにするための実験なのか。それがはっきりしない場合、ちょっとした偶然の変化を有意な結果と捉えてしまう。

「罵声」や「感謝」といった心理現象が卵にも影響を与えるという信念が論理的思考をゆがめていないか?(信念バイアスもしくは選択的知覚)

 

3、ツイッターというメディアがもつ問題

かえってこの実験に対する大量の批判意見が、ツイ主にとっては自らの実験の革新性を示すものになってはいないか?皮肉にも、世の革新的な学説もはじめは多くの権威に否定されることもある。

 

ざっと言いたいことはこんなものである。

 

(罵声を浴びせられてうれしい卵の存在が考慮されていない点も断固として問題である!!!)